消費税 増税スケジュール
消費税無し:〜1987年3月、3%:1987年4月〜、5%:1997年4月〜、8%:(予定)2014年4月〜、10%:(予定)2015年10月〜

2013年05月09日

消費税の増税でJR運賃・料金に何が起こるか

JRでは、消費税の増税分を運賃・料金に上乗せ(価格転嫁)を行う事を表立って表明していませんが(2012年現在)、JRに限らず他の私鉄各社も、これまで消費税が3%、5%と増税されてきたごとに、その増税分を運賃・料金に上乗せしてきたため、消費税が8%、10%と増税された折には、その増税分を運賃・料金に反映させる事は想像に難くないでしょう。なにしろJRの民営化前の姿である公共企業「国鉄」(日本国有鉄道)では、さして好景気・インフレであったわけでもないのに、ゆきづまった経営改善のため昭和後期に運賃の50%値上げを行った過去もあるため、それに比べれば消費税の増税にともなう実質3〜2%の運賃・料金値上げは、さしたる抵抗があるとも思えません。

ただ、鉄道会社の運賃・料金の変更は、その路線規模に比例して莫大な手間とコストが掛かります(たくさんある駅の運賃表・発券機・自動改札の中央制御プログラム変更など)。消費税が予定通り8%(2014年4月予定)、10%(2015年10月予定)と、わずか1年半という短期間で段階的に引き上げられた場合、その手間・コストも2倍となるため、2014年4月〜2015年9月までの消費税8%時代(予定)の1年半分はあえて運賃・料金に価格転嫁をせず、2015年10月(予定)からの消費税10%実施時に、運賃・料金を値上げする可能性もあります。
ただし、日本の消費税率は、消費税10%に増税したとしても他の先進諸国に比べると低く(フランス・イギリス・ドイツ・イタリアは約20%)、日本政府は決して消費税を10%までしか増税しないという方針を打ち出しているわけでもないため、消費税10%実施後の更なる増税に備えて、JRがより簡単に消費税を運賃・料金に反映できるプログラムを構築すれば、消費税8%時代(予定)の消費税の運賃・料金への上乗せ見送りは行なわれないでしょう。

短距離・不定期の利用者
現在、ICカード乗車券の普及により、乗客自身が幾ら運賃・料金を支払ったかを瞬時に把握する機会は減っています。よって、消費税増税による運賃・料金の値上げをすぐに実感する事は無いかもしれません。しかし、家計簿等をつける際、ICカード乗車券の履歴確認機能で、いくら電車賃を支払ったかが明白に分かる為、増税からしばらく後、じわじわ電車賃の節約の機運が高まるでしょう。

長距離の利用者
ICカード乗車券は入金額に限度額があり、なおかつ1枚につき1人でしか利用できない為、2人以上で旅行する場合などは、運賃・料金を事前に確かめる事になり、旅行回数の減少や、旅行距離の近距離化が起きるでしょう。

大人2名、子供2名の4人家族の新幹線 往復運賃・料金
  消費税5% 消費税8% 消費税10%
東京―新潟
61,620
 63,42064,560
東京―新青森
98,220
101,040
102,900


通学定期の利用者
通学定期は通勤定期に比べて割引率が高いですが、企業が従業員に通勤手当として定期代を全額支給するように、学校が生徒・学生に定期代を支給することはないため、消費税の造成による運賃・料金の値上げは、家計の負担を直撃し、子供のいる家庭の消費を鈍らせるでしょう。
旅行中、ある地方の県庁所在地のターミナル駅から在来線の各駅停車に乗った際、私の向かいに座った高校生が、1時間ほど電車を降りませんでした。彼の下車駅から、彼の通学定期代をシミュレートしてみると
  消費税5% 消費税8% 消費税10%
 通学定期(1ヶ月) 9,96010,330
 10,430
 通学定期(6ヶ月) 53,79055,830
 56,340

通勤定期の利用者
企業が従業員に通勤手当として定期代を全額支給している場合には、表立った影響は現れません。
ただし、非正規労働者を中心に、通勤交通費の支給額に上限が設けられていたり、全く支給されない場合もあります。
通勤交通費は、レジャーによる鉄道利用と違い、生活のために必ず支出しなければならないため、非正規労働者の割合が高くなった昨今、景気に与える影響も大きいと言えるでしょう。
私の知人は大卒で正社員ですが、業績の芳しくない中小企業に勤めている為、交通費の上限は月額1万円までです。
彼の自宅の最寄り駅から会社までのJR定期代をシミュレートしてみると
  消費税5% 消費税8% 消費税10%
 通勤定期(1ヶ月)
 18,580 191,20194,70
 通勤定期(6ヶ月) 89,210 91,760934,60
posted by JR運賃・料金と消費税研究会 at 11:53| トップ
消費税増税スケジュール

消費税 無し:〜1987年3月、
消費税 税率 3%:1987年4月〜、
消費税 税率 5%:1997年4月〜、
消費税 税率 8%:(予定)2014年4月〜、
消費税 税率 10%:(予定)2015年10月〜


消費税 5%→8% 価格実質 2.9%アップ
消費税 5%→10% 価格実質 4.7%アップ
消費税 8%→10% 価格実質 1.9%アップ